【連載】
骨コツ築く健やか人生<4>
カルシウム量測ろう
そもそもどんな人が、骨粗しょう症の
診断対象になるのかを考えてみましょう。
骨粗しょう症は骨がもろくなって骨折しやすくなる病気ですが、
骨折するまでは何の症状もありません。骨折が起こる前に発見し、骨を強くして予防することが理想的です。このことは、高血圧を治療して脳卒中を予防するのに似ています。
しかし、骨粗しょう症では骨折して初めて診断と治療が開始されることが多いのです。
骨についての情報を集めるため、骨量の測定に加え、血液と尿の検査が活躍します。この血液と尿の検査は大きく2
グループに分けられます。第1
グループは、病気の
鑑別診断に関連するもので、
最も重要なのが血液中の
カルシウム濃度です。骨量の低下があり、
血液中の
カルシウム濃度が高い場合は、
ホルモン異常と薬剤性を考えます。
ホルモン異常としては、まず
副甲状腺ホルモンの
過剰状態(
副甲状腺機能亢進(こうしん)症)があります。
このようなときは、血液中の
副甲状腺ホルモンの測定やCTスキャンなどを行います。
薬剤性では、治療薬としてカルシウムの吸収を助けるビタミンD製剤を処方されているか確かめます。
適切な量であればまず問題ないのですが、市販のカルシウム剤を多く飲み過ぎたり、
体調の悪化で脱水症を併発したりすると血液中の
カルシウム濃度が高くなり過ぎて、
食欲低下や意識障害に陥ることもあります。また、血液と同様に尿中のカルシウムの測定も利用されます。第2
グループは、「骨代謝マーカー」と呼ばれるもので、骨が壊されたり(骨吸収)、
作られたり(骨形成)するときに発生する物質を測定します。これらの測定で、
骨の作り替えのペースが推測できます。実は、作り替えが早いのは、骨の弱さを表します。
あたかも修理中の建物の方が地震の衝撃に弱いかのようです。
この場合は骨吸収を抑制する薬剤の選択を考え、薬剤が有効だと1−3カ月後には測定値が改善しています。骨の作り替えのペースにかかわる測定のほかに、
骨の強さを保つために必要なビタミンKが体に十分あるかを判定する血液検査もあります。これら骨代謝マーカーの測定は骨粗しょう症の薬物療法を開始するときや、
薬物療法の効果を判定するために用いることができます。(国立長寿医療センター先端医療部長・細井孝之)=2008/12/19付 西日本新聞朝刊=。
高血圧を漢方で治療しよう![引用元:
西日本新聞]
テーマ:健康 - ジャンル:心と身体
- 2009/01/14(水) 02:14:21|
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